工事写真レイヤ化資料ダウンロード

PRESS RELEASEプレスリリース

2023/04/13

J-COMSIAと日建連が推進する工事写真3.0の標準規格「レイヤ化」
国土交通省「デジタル写真管理情報基準」令和5年版に明記

国土交通省「デジタル写真管理情報基準」が 2023年3月23日に改定されました。その主旨は、国土交通省が発注、管轄する工事・業務の記録ファイル形式の規定に、JPEG等従来のものに加え、工事写真3.0の標準規格「レイヤ化」で使用される「SVG形式」が明記されたことです。この背景には、一般社団法人施工管理ソフトウェア産業協会(J-COMSIA)が工事写真3.0の標準規格「レイヤ化」を策定するとともに、これに対応した高品質なアプリを公式に認定したこと、また、その有用性を認めた一般社団法人日本建設業連合会 (日建連)がレイヤ化の活用ガイド(※)を作成するなど、建設・土木業界が一体となって周知啓蒙を推進してきた経緯があります。

今回の「デジタル写真管理情報基準」改定には、これら建築・土木業界全体のニーズと時代の潮流が反映されており、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)に大きく寄与するものとなっています。

旧:令和2年3月

・写真ファイルの記録形式は日本産業規格(JIS)に示されるJPEGやTIFF形式等とし、撮影モードによる圧縮比がある場合は、「標準(BASIC、約1/16 圧縮)」とする。動画のファイル形式については、監督職員の承諾を得た上で使用する。

新:令和5年3月

・写真ファイルの記録形式は日本産業規格(JIS)に示されるJPEG、TIFFやSVG形式等とし、撮影モードによる圧縮比がある場合は、「標準(BASIC、約1/16 圧縮)」とする。動画のファイル形式については、監督職員の承諾を得た上で使用する。
・動画ファイルの記録形式は日本産業規格(JIS)に示されるMP4形式等とする。

「デジタル写真管理情報基準」改定部分

日建連作成の活用ガイド(※)がJ-COMSIA認定アプリを紹介

前述のように、日建連は2023年3月に工事写真レイヤ化に関する活用ガイド(※)を作成。「工事写真レイヤ化」の活用が進むことで、現場での工事写真撮影に要する時間短縮など業務効率化の効果を期待している』と記載。J-COMSIA認定アプリについても紹介しています。

なお、J-COMSIAは随時、SVG形式に対応したアプリの評価と更新をおこなっており、令和5年3月現在、認定アプリは計10社25アプリに拡大しました。

※『変わる!工事写真』施工者のための工事写真レイヤ化活用ガイド(初版 2023年3月)

工事写真レイヤ化とは

従来の配筋検査では、鉄筋にホースやマグネット等のマーカーを設置し、鉄筋の位置を明示しています。工事写真レイヤ化は、SVGファイルを用いて、原本画像の信憑性を担保しながら、これらのマーカーや黒板を別のレイヤに保存することを可能にする技術です。デジタル写真管理情報基準(国土交通省 令和2年3月)の改訂により、工事写真のファイル形式が緩和され、利用が可能になりました。

レイヤ化工事写真=「注釈レイヤ」+
「電子小黒板レイヤ」+「写真(背景)レイヤ」

「レイヤ化」(SVGファイル)のビューワ(無償)で工事写真3.0を体験

J-COMSIA公式サイト(https://www.jcomsia.org/ )にて、工事写真レイヤ化(SVGファイル)に対応したビューワアプリの無償提供を開始しました。サンプルのSVGファイルを使って各レイヤの内容確認や切り替えなど、工事写真レイヤ化の体験に加え、発注者への説明や提出写真の確認にも利用できます。同じく無償で利用できる「信憑性チェックツール」で改ざんチェックも行えます。

SVGビューワは写真レイヤだけでなく、他のレイヤに記載された情報も閲覧できます

関連リンク

J-COMSIA HPはこちら

「工事写真レイヤ化」公認アプリの一覧はこちら

日建連「変わる工事写真!施工者のための工事写真レイヤ化活用ガイド」はこちら