「写真」「黒板」「注釈」
工事写真レイヤ化
機能拡張

電子小黒板で進化した工事写真が、次のステージへ。
JPEGからSVGに変わり、ひとつの写真に
複数の画像(レイヤー)を重ねることが可能に。
写真の上に黒板や注釈を加えられます。

工事写真レイヤ化資料ダウンロード

工事写真レイヤ化とは

従来の配筋検査では、鉄筋にホースやマグネット等のマーカーを設置し、鉄筋の位置を明示しています。工事写真レイヤ化は、SVGファイルを用いて、原本画像の信憑性を担保しながら、これらのマーカーや黒板を別のレイヤに保存することを可能にする技術です。デジタル写真管理情報基準(国土交通省 令和2年3月)の改訂により、工事写真のファイル形式が緩和され、利用が可能になりました。

レイヤ化工事写真=「注釈レイヤ」+
「電子小黒板レイヤ」+「写真(背景)レイヤ」

“記録写真”から現場情報の
連携を高度化する
“ビッグデータ”へ進化した
「工場写真3.0」

フィルムカメラ(第1世代)やデジタルカメラ(第2世代)の工事写真は、あくまで「ビジュアルの記録」が目的でした。これに対し第3世代、いわゆる「工事写真3.0」はスマートフォンやタブレットのアプリで撮影、従来の「記録」に加え「データとして活用する」ことを目的としています。

工事写真3.0では、写真のほか場所や工種、材料や設計値、実測値といった「ビジュアル+現場情報(データ)」を記録。台帳の自動作成など省力化から、クラウドにビッグデータとして蓄積、AIと組み合わせて多角的な参照や分析を実現するなど、大きなポテンシャルを秘めています。工事写真3.0は、建設DXを強力に支える基盤となる技術であり、J-COMSIAはこれを積極的に規定、推進していきます。今回の「レイヤ化」アプリ認定は、その一環として行うものです。

「デジタル写真管理情報基準」
改定の目的

国土交通省「デジタル写真管理情報基準」が 2023 年 3 月に改定され、同年 4 月 1 日以降に契約を締結する工事・業務に適用される。この改定により、写真ファイルの記録形式に工事写真のレイヤ(階層)化に対応したSVG形式が明記された(表-1)。今回の改定によって、電子納品向け工事写真においてSVG形式が活用可能であることが明確になった。

旧:令和2年3月

・写真ファイルの記録形式は日本産業規格(JIS)に示されるJPEGやTIFF形式等とし、撮影モードによる圧縮比がある場合は、「標準(BASIC、約1/16 圧縮)」とする。動画のファイル形式については、監督職員の承諾を得た上で使用する。

新:令和5年3月

・写真ファイルの記録形式は日本産業規格(JIS)に示されるJPEG、TIFFやSVG形式等とし、撮影モードによる圧縮比がある場合は、「標準(BASIC、約1/16 圧縮)」とする。動画のファイル形式については、監督職員の承諾を得た上で使用する。
・動画ファイルの記録形式は日本産業規格(JIS)に示されるMP4形式等とする。

日建連作成の
活用ガイド(※)が
J-COMSIA認定
アプリを紹介

前述のように、日建連は2023年3月に工事写真レイヤ化に関する活用ガイド(※)を作成。「工事写真レイヤ化」の活用が進むことで、現場での工事写真撮影に要する時間短縮など業務効率化の効果を期待している』と記載。J-COMSIA認定アプリについても紹介しています。

なお、J-COMSIAは随時、SVG形式に対応したアプリの評価と更新をおこなっており、令和5年3月現在、認定アプリは計10社25アプリに拡大しました。

※『変わる!工事写真』施工者のための工事写真レイヤ化活用ガイド(初版 2023年3月)
ガイドを見る

工事写真レイヤ化検定を合格したソフトウェア一覧を示します

J-COMSIAは下記アプリを公式に認定しました。これらはすべて、以下の要素を満たしています。

  • ・J-COMSIAが定義する3つのレイヤーに準じて構成される「SVGファイル」に対応
  • ・J-COMSIAの信憑性確認(改ざん検知)ライブラリに対応
  • ・J-COMSIAの「デジタル工事写真の信憑性確認(改ざん検知機能)検定」および「デジタル工事写真の小黒板情報連携機能検定」に合格
詳しくはこちら

工事写真レイヤ化(SVG)ビューワ(無償)で工事写真3.0を体験

J-COMSIAの公式サイトにて、工事写真レイヤ化に対応したSVGファイルのビューワアプリを無償提供を開始しました。 サンプルのSVGファイルを使って各レイヤの内容確認や切り替えなど、工事写真レイヤ化の体験に加え、発注者への説明や提出写真の確認にも利用できます。同じく無償で利用できる「信憑性チェックツール」で改ざんチェックも行えます。

ビューワを起動

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