J-COMSIAと日建連が推進する工事写真3.0の標準規格「レイヤ化」
国土交通省「デジタル写真管理情報基準」令和5年版に明記
国土交通省「デジタル写真管理情報基準」が 2023年3月23日に改定されました。その主旨は、国土交通省が発注、管轄する工事・業務の記録ファイル形式の規定に、JPEG等従来のものに加え、工事写真3.0の標準規格「レイヤ化」で使用される「SVG形式」が明記されたことです。この背景には、一般社団法人施工管理ソフトウェア産業協会(J-COMSIA)が工事写真3.0の標準規格「レイヤ化」を策定するとともに、これに対応した高品質なアプリを公式に認定したこと、また、その有用性を認めた一般社団法人日本建設業連合会 (日建連)がレイヤ化の活用ガイド(※)を作成するなど、建設・土木業界が一体となって周知啓蒙を推進してきた経緯があります。
今回の「デジタル写真管理情報基準」改定には、これら建築・土木業界全体のニーズと時代の潮流が反映されており、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)に大きく寄与するものとなっています。

旧:令和2年3月
・写真ファイルの記録形式は日本産業規格(JIS)に示されるJPEGやTIFF形式等とし、撮影モードによる圧縮比がある場合は、「標準(BASIC、約1/16 圧縮)」とする。動画のファイル形式については、監督職員の承諾を得た上で使用する。
新:令和5年3月
・写真ファイルの記録形式は日本産業規格(JIS)に示されるJPEG、TIFFやSVG形式等とし、撮影モードによる圧縮比がある場合は、「標準(BASIC、約1/16 圧縮)」とする。動画のファイル形式については、監督職員の承諾を得た上で使用する。
・動画ファイルの記録形式は日本産業規格(JIS)に示されるMP4形式等とする。
「デジタル写真管理情報基準」改定部分